虚無

記録用です。需要はありません。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「無駄」にこそ、その人の価値が宿るのではないかという話

妙に好きなシーンがある。 「でもときどき、自分がなんで彼女を好きになったかで、悩むときがある。」 「私に恋愛の悩みを相談されてもね」 「私、たとえくんのためだったら、両目で針を突けるよ。その代わり失明しても、一生見捨てずに、そばにいてね。どう…

自分らしく在ることの暴力性について

「好き」と言わずに、「好き」を表現する。 ー彼の瞳。 凝縮された悲しみが、目の奥で結晶化されて、微笑むときでさえ宿っている。本人は気づいていない。光の散る笑み、静かに降る雨、庇の薄暗い影。 存在するだけで私の胸を苦しくさせる人間が、この教室に…

さびしさは鳴る。

本の感想を書くのが苦手だ。 作者の言葉を濁しているみたいだから。誰かの言葉を、さも自分の言葉かのように、振りかざして偉そうに語るのが嫌い。だから、世の中のブログというものが、あまり好きではない。 できるだけ、彼女たちの言葉の輪郭を崩さないよ…